おみそ汁が得意料理です


急に何を自信満々に言い出したんや
と言われても仕方のないタイトルにしてみました(笑)
ですが、これは私にはまだ理想にすぎない言葉です。

私は母親の料理の中で
幼い頃からずっと変わらず
「お味噌汁」が一番好き好きです。

和食が基本だった実家では
基本的に日替わりで色々なお味噌汁が
必ずと言っていいほど用意してありました。

あたりまえのような毎日の食卓の光景と
あたりまえのように毎日口にする味に
幼い頃は勝手に
「とっても簡単な料理」
と思っていました。

普段あまり料理をすることはなかった私も
実家を出て普段の食事を自分で作ることになった時に
料理をすることの大変さを痛感しました。

ある日、テレビを見ていた時に
「お味噌汁は健康や美容に良い」
という話を聞いて
ネットで「お味噌汁 作り方」と検索し
実際に作ってみました。

「何やー。私でも簡単にできた。」
ここまではまだ良かったのです…。

実際に口にしてみると
「…ん?なんかお母さんのと違う。」

そこで
実際に母親にどうやってお味噌汁を作っているのか
直接聞いてみました。

すると、
昆布で出汁からとって
お味噌も2種類以上の味噌を合わせ
具を切って…
母に聞いたお味噌汁の作り方は
自分が思っていたよりも
手間の掛かっているものでした。

そして、どうしてか
自分で一度作ってみると
単にお味噌汁に入っている具の切り方だけでも
母の作るお味噌は私の作ったものとは別のもののようで

「そう!これ!私が作りたかったんこれ!」

と妙に興奮しました。

母親はすごい。

その日から
毎日お米とお味噌汁のある食卓が
一層素晴らしいものに見えます。

そして、
あたりまえに感じていた
母親の料理が並ぶ毎日の食卓が
私の理想の食卓になりました。

自分で手料理をするようになって
改めて「母親の味」にほっとすることに
尊敬と感謝を感じます。

いつか、
「私の得意料理はお味噌汁です」
と胸を張って言えることが
私の夢です。




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